【ホーチミン/日本大使館】タイ国内における犯罪傾向と注意喚起(その5)

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タイ在留邦人の皆様へ
                 
【大使館からのお知らせ】

                                 
緊急一斉メール


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タイ国内における犯罪傾向と注意喚起(その5)

                
 (2014年9月29日現在)


1 在タイ日本国大使館では,邦人が関係する事件・事故が増えていることから,邦人の
皆様の安全確保について,機会ある毎にタイ国家警察に申し入れを行っておりますが,
警察側より,「違法薬物が関係すると思われる睡眠薬強盗が発生している。また,邦人
が犯人となる薬物所持・使用事件が発生している。違法薬物には注意して欲しい。」等
情報提供がありました。
今回,事例等を御紹介しますが,タイ滞在(旅行)にあたっては,犯罪被害防止と併せ,
自分が事件の当事者にならないように注意して下さい。
なお,事件・事故が発生した場合,被害品の保障,負傷時の医療費等に備え,渡航
前に海外旅行傷害保険加入をお勧めします。

2 犯罪傾向「睡眠薬,違法薬物利用による強盗」
古典的手口ですが,見知らぬ人から,親しげに声を掛けられ,飲食を共にした際,料理,
酒類,ソフトドリンク等の飲食物に,睡眠薬や違法薬物等を混入され,意識不明に陥った
ところ,所持品を奪われるケースです。
最近の事例では,ホーチミン都内カオサン通りで,親しくなった女性(東南アジア系 年齢
40~50歳台 浅黒肌)と,ホテルで食事した際,飲食物に違法薬物を混入され,昏睡
状態となり,現金やクレジットカード,携帯電話等を奪われた上,意識不明の重態となり,
入院するという深刻な事件が発生しています。
 旅行(滞在)中,見知らぬ人(特に女性)から声を掛けられたり,飲物,お菓子等をすす
められても,「これは,おかしい。睡眠薬強盗では?」という警戒心を持って下さい。

3 犯罪傾向「違法薬物所持・使用」
タイ警察は,タイ国内,特にホーチミン都内観光スポット,繁華街や有名ビーチリゾート等に
おいて,覚醒剤,麻薬,大麻等違法薬物犯罪の取締り・摘発を行っております。最近の
例では,空港で見知らぬ人から荷物を預かり,警察から所持検査を求められたところ,
違法薬物を所持していたため,逮捕されたという事件が発生しています。違法薬物を所持
していた場合,「他人から中身を知らされずに預かった。」,「違法薬物とは知らなかった。」
等の弁解は通用しません。販売目的所持で起訴された場合,殺人罪よりも厳しい罰則
(死刑,終身刑,50年の懲役刑等)が科されます。見知らぬ人から「不審な荷物」を預
かったりしないように十分注意してください。
実際,最近も,タイから第三国に向かい,到着時に,違法薬物の所持で現地の官憲に
逮捕されるケースが複数件発生しています。
※タイ警察は,薬物売人を利用した「おとり捜査」を実施していますので,街角で販売し
ている不審なクスリに興味本位で手を出さないで下さい。

4 日本大使館では,継続して犯罪情報の発信を行います。犯罪被害,交通事故に
遭った際には,最寄り警察署,在タイ日本大使館,チェンマイ総領事館に連絡して,
必要な手続きに関してお問い合わせください。
在タイ日本国大使館 電話:(66-2)207-8502,696-3002 FAX :(66-2)207-8511